Medium to be Compact
時代の要請-Compact-
時代はスピードを要求しています。スピードある決断・判断をくだすことが事業の、そして企業の将来を決定付けます。そして、検討すべき項目は益々増えているのに比し、決断・判断に要する時間は益々短くなっているのが実情です。
このような時代の要請は商品開発の現場においても同様です。益々高まる安全性への指向と高機能化はコストアップを要求するのに対し、商品ライフサイクルの短縮化は開発期間の短縮と初期投資のコストダウンを要求します。又、消費者全般の低価格指向は、商品コストの更なる低下を要求します。
これらの商品開発を取り巻く相互に矛盾した要求を、上手にバランスをとりながら解決するために必要なこと-to be Compact-つまり、小回りの効くプロジェクトチームを組織横断的に作り上げ、商品開発にかかる時間的・金銭的コストを下げることが望まれます。
規模の憂鬱
Too Big to be Compact
組織は一旦作られると、まるであたかも組織自身が意思を持つかのように振る舞いはじめます。多くの組織において官僚的な弊害振る舞いを持つのは、組織自体の自己保存欲求が組織のアクティビティを硬直化させてしまうことに原因があります。つまり、定められた枠の範囲内でしか機能せず、又、組織自身の既得権益としての存在意義を失わないよう他の干渉を阻もうとするため、新しいことへの対応が鈍くなったり、他の組織との連携を拒んだりするのです。特に、組織が大きくなればなるほど、このような弊害は目立ち始めます。
このように、肥大化した組織で商品開発を行うと、組織自体が存在意義を失わないよう様々な思惑から「情報共有の不徹底(他者へ情報を提供せず、自身のみ情報を持つことで存在意義を表す)」「意思決定の手続きの煩雑さ(多くの部門が決定に関する権利を保有し続けようとするため、決定までの手続きが複雑になる)」「不要不急の人員投下(自部門が人員を投下しなければ、人員を削減されると恐れる)」等が挙げられます。従って、プロジェクトに関わる人員が多い割にはプロジェクトが進まず、結果として時間的・金銭的コストが余分にかかることになります。つまり、あまりに大きな組織で商品開発を進めると、開発経費が嵩み、「数を売らなければペイしない」 プロジェクトに陥ってしまいます。
Too Small to be Compact
それでは、開発に関わる規模が小さければCompactであると言えるのか、という疑問が発生します。その答えは、組織は小さければ良いのか、という疑問に対する答えと同じで、結果はNOです。「Compactである」ということは「小さい」ということと同義ではありません。あくまでも「小回りの効くプロジェクトチーム」を「組織横断的に作り」上げ、その上で開発にかかる時間的・金銭的コストを最小限にすることが「Compactであること」のメリットです。あまりにも小さい組織の場合、そもそも小さすぎてプロジェクトを進行できないという欠点を内包しているため、商品開発には不向きだとも言えます。
又、組織の持つ資源というのも大切なファクターになります。商品開発とは時間と費用をかけて人員を投下し開発を行い、生産・在庫・販売をして始めて投資を回収できるのですから、金銭面・人員面・生産能力面・空間面等において資源が必要なのは言うまでもありません。あまりに小さい組織だと、これら資源の余裕が無いため、プロジェクトが途中で頓挫してしまう恐れもあります。つまり「小さい」イコール「Compact」ではない、と言えるのです。
to be Compact...
それでは、Compactであることとはどのような状態なのか。too big でもなく too smallでもない、大きすぎず小さすぎもしない、つまり Medium がひとつの回答になるといえます。商品開発を行う実績を充分に有し、経営資源の面である程度の余裕がある組織、このような組織であれば商品開発に向いていると言えます。もちろん、大きな組織や小さな組織で商品開発ができない、という訳ではありません。ただ、消費者のニーズが多様化し、かつ商品ライフサイクルが短くなっている時代においては、Medium規模で商品を開発し、商品開発にかかる時間の短縮と、初期投資の早い回収を目指すことが望ましいということです。これは商品分野によっては多少異なるかもしれません(例えば医薬品や工場設備の場合には長い時間をかけた研究開発と長い時間をかけた回収というモデルが存在し得ます)が、家庭用電気商品や雑貨商品の分野では、Mediumが望ましいと言えるのではないでしょうか。
HEATEC as Medium to be Compact
我々HEATECは Medium to be Compact たらんと自負しています。大き過ぎず小さ過ぎず。HEATECでは月産数百個~数万個単位の商品を得意としています。大きな組織では数十万個規模の商売でなければペイしないような開発を行うケースが多いのですが、大規模投資・大規模回収というビジネスモデルを弊社は採用しておりません。時代の要請に合わせて短期投資・短期回収のための商品開発を志しています。HEATECがこれまで開発してきた商品は、自社ブランド商品とOEMブランド商品に分かれますが、いずれも Medium 規模のプロジェクトでした。短期投資・短期回収を模索する商品開発プロジェクトをお持ちなら、是非HEATECにお気軽にご相談ください。