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HEATECのものづくり

適宜レビューによる軌道修正で適正な商品開発

新商品開発の現場ではいくつも困難があります。特にお客様の要望や要求仕様がきちんと定義されていなかったり、設計現場が要求仕様を省みず開発を推し進めている場合、そうでない場合と比較してそのプロジェクトはより多くの時間的・金銭的コストを要します。なぜなら開発の現場には必ずと言っていいほど、思い込みバイアス、実現可能性バイアス、開発経緯延長バイアスの3つのバイアスが働くからです。これら3つのバイアスが働くと、開発プロジェクトはまるであたかもプロジェクト自身が意思を持つかのように振る舞い、お客様や開発者の意図とは違う方向に進み始めます。

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point 思い込みバイアス

開発プロジェクトに関係するメンバーが開発の初期に「この商品はこういうものである」と思い込むことにより、その思い込みに縛られて実現解の存在を曇らせます。特に思い込みが仕様のディテールにある場合、ディテールのみが先行してしまい商品像全体の整合が取れなくなる恐れがあります。

 

point 実現可能性バイアス

特に開発者や設計者が多く囚われるバイアスですが、商品の実現を優先するあまり「できること」「現実的なこと」に主眼を置いて開発を進めてしまいます。もちろん実現可能性は重要な要素であり、これを無視した開発は実現困難な机上の空論に終わってしまいます。しかし、あまり実現可能性を優先させ過ぎると、「できる物」の開発に終始してしまいます。実現可能性を当初の要求仕様を満たさないことのエクスキューズとして使うようになってしまうと、その商品のマーケットでのポジショニングは中途半端なものに終わってしまう危険性があります。

 

point 開発経緯延長バイアス

開発を進めていると、いつの間にか当初のターゲット(要求仕様・納期・コスト等)からそれ始めてしまうことがあります。この際「ここまで進めてきたのだから」「これだけコストを掛けたのだから」と言って当初のターゲットに立ち戻ることなく無理やり進めてしまうバイアスです。一度軌道からそれるとそのターゲットからの逸脱は、開発が進めば進むほど当然のようにずれが大きくなり、後で修正しようとするとより多くの時間的・費用的コストが必要となります。3つのバイアスの中では特に重大なバイアスであるとも言えます。

 

 

バイアスを避けるために「適宜レビュー」の実施します。

バイアスを避けるための処方箋は、基本的には「レビューを適宜行うこと」と、「開発を中止・見直しする勇気を持つこと」のふたつです。
開発の各フェーズでレビューを行うことでバイアスの発生を回避すると同時に、バイアスが発生してしまった場合には冷静に分析し、バイアスの原因を取り除くことです。

 

 

第1の処方箋である「レビュー」には以下の種類があります。

point 要求仕様レビュー …… 要求仕様の取りまとめを行い、お客様のニーズや市場のニーズを満足しているか確認します。

point 概略設計レビュー …… 開発の初期にあってこれから開発しようとする商品の機能・仕様・コストの概略を決定しレビューします。

point 設計試作レビュー …… 概略設計に合わせて試作を作成し、機能やデザイン等が要求仕様を満足しているか確認します。

point 詳細設計レビュー …… 設計試作でのレビュー結果を元に商品としての作りこみを行い要求仕様の実現可能性を確認します。

point 2次試作レビュー …… 詳細設計を元に2次試作を作成し、詳細設計が正しく要求仕様を満たしているか確認します。試作は必要に応じて複数回行うこともあります。

point 量産計画レビュー …… 詳細設計を元に、投資費用や商品単価、その商品を実現することでの機会損失(会社の資源を当該商品に投入しなかった場合に得られるメリット)の最終判断を行います。

point 量産試作レビュー …… 実際に量産ラインで商品を製造し、量産計画・工程に問題が潜んでいないか確認します。

 

 

各レビューの最終段階では開発を継続か否か、「商品化の判定」を行います。

このまま次のフェーズに進むのか、元のフェーズに戻って再度検討するのか、場合によっては商品開発のプロジェクトを中止するのか、各フェーズの最終段階できちんと判定し、後のフェーズで大きな修正を生まないように配慮します。この時必要なのが第2の処方箋「中止・見直しの勇気」になります。

ヒーテックでは新商品開発に当たり、ISO9000の規定に基づく厳密なレビューを繰り返し、各レビューでの「開発継続判定」を以って次のフェーズに進むことを基本としています。このことが結果として開発納期を短縮し、マーケットで売れる商品を開発し、高い品質を付与することに貢献しています。

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商品開発の流れとレビュー


(開発チャート)

 

 

具体的な検査について?

power

電源装置です。同じAC100Vといっても、実際の電源環境(電圧や波形等)は現場によってそれぞれ若干異なります。異なる電源環境でも正しく動作することを検証するために、電源シミュレータを用いて確認しています。
OSC 基板の実際の振る舞いを確認するための装置です。開発時は元より、不具合発生時の解析にも使用します。

temp

温度測定装置です。32箇所の温度を同時に計測できます。各部の温度を測定し、開発時に商品が期待通りの動作をしているか確認します。又、機器を異常状態にした場合の温度測定も行い、万一の場合に安全装置が正常に作動していることも、温度を測定しながら確認します。

pan

IHの動作確認用の鍋の一部です。ひとくちに動作確認と言っても、これだけの数量の鍋で動作確認を行います。

room

電気用品は高温多湿や極端な低温の場所では正常な動作をしない場合があります。当社では恒温槽を用いて低温から恒温までの環境での動作確認を行います。